よい街コラム

他県の洪水対策

前職のおかげで、全国の色々な所で仕事をさせていただきました。関東のある街(県庁所在地)では、雨どいが地面の手前で切れていて道路側溝までの排水管がありません。最初それを見たとき「未施工やな?」と思わず口走りましたが、その行政では全てそういった指導をしているそうです。屋根に降った雨は全て地面に浸透させるのです。大雨が降れば地面には水が溢れ、庭が水浸しになります。しかし住民はそれが当たり前になっていて何の文句もありません。
 私共は団地を開発しそのおかげで周辺の保水能力が失われます。しかし反面、税収が増え行政は潤います。その増えた税収でさらにインフラ整備をして民間投資を誘発させるという好循環にもっていくべきですが、このインフラ整備が現状全く追い付いていないように思います。
 これも他県の話ですが、団地を造ろうとしていた時、その下流の溝が溢れているのでその行政の水利管理者に呼ばれました。管理者と管理職3人がいる部屋に通され、管理者より「頼むから2区画を2年間池にしておいてくれないか」と言われ了承しました。そのあと管理者が管理職3人に対してもう一本溝を作るために「お前らクネクネでも何でもいいからとにかく今日から買収してこい!絶対にもう一本2年の間に通せ!」と檄を飛ばしてびっくりした思い出があります。民間投資に対して行政がしっかり応えて動く。
こういった強い指導力を持った行政であってほしいものです。