よい街コラム

ダイバーシティ①

 コンパクトシティに続きダイバーシティです。あまり聞いたことのない言葉ですが、性別や人種・国籍・年齢・学歴・宗教などの多様性を生かしていく経営のことのようです。街づくりではなく経営の考え方です。現在では自治体の経営でよく使われるようです。
 
「伊勢で3000坪くらいの工場立てる用地ありませんか?」このような話はコロナ以前にはよく舞い込んできました。条件はすべて津波のリスクのないところ。
答えはいつも「すべて農地法に縛られ、インフラも整備されていないからありませーん」です。伊勢はその特色を生かし観光に力を入れているようです。伊勢神宮というと政治色があり、外交等の影響も受けやすく、伊勢の観光事業は水物と思っていましたが、このコロナでかなり影響を受けているようですね。 
 伊勢市は市街地を中心に、都市計画が敷かれています。大きな工場の建てられるところは、海沿いに近いところです。当然進出企業としては、敬遠されてしまいます。海から少し中に入ると農地が広がりますが、これは農地法で縛られていて建てられません。バイパスのすぐ横でも、縛られているところもあります。
そうすると都市計画が敷かれていない所まで行かないと大きな工場は建てることができません。伊勢の代表企業が、現在サニーロードのさらに奥で工場を建てるための造成をしているようですが、あのようなところまで行かなければ、無理なのです。なにかコンパクトシティ構想と矛盾していませんか?