フェンス
当社は 街づくり指針を定めています。隣地境界線上のブロックは、当社で積んでいます。
先日 すでに家を建てて住んでもらっているお客様から、
「すみません まだフェンスしてなくて」
私「そんな規定はないですよ、しなくていいんじゃないですか?」
そんな会話のあと帰り道で廻りをで見渡すとフェンスだらけ。
フェンスって、隣との高低差がある場合の転落防止、ドックラン、ボール遊び。。他に何か必要性ありますか?
ネットで調べてみると、プライバシー、防犯、境界の明確化とか色々書いてますが、まあ販売目的という感じがしますし。。アメリカの街をみると裏庭のプライベートスペースを囲んでいるのはありますが、そのほか転落防止、ドックラン目的以外には見当たらないですね。境界ブロックすらありません。
フェンスいるのでしょうか?
価値ある街づくり
『価値ある街づくり』、名刺にも書いていますし、キャッチコピーのようにこの言葉を使っていますが、本当に価値ある街になっているだろうか?とたまに自問してしまいます。
たまに同じような仕事の関係の方には、誉めてもらうことはありますが。。。わざわざ、しなくてもいいことをお金を出してまで。。とばかにされることもあります。
4区画以上になりますと街づくり指針を作って、皆様に守って頂いております。法律で拘束するものではありませんとは伝えていますが、皆様必ず守って頂いているのは、ありがたいことです。
もっといい街にという気持ちはありますが、今以上となると土地のみを販売するだけでなく、建物も手掛けていかないといけないと無理です。建物は住宅メーカーで存分にやってきた感があり、今更という感覚があります。
よく都会で電車に乗っていると『好評分譲中』という横断幕を完成したマンションで見かけます。マンションは着工から完成まで時間が掛かりますので、人気のあるマンションは完成すると完売しています。売れていないのに『好評分譲中』?
そもそも好評か不評かそれは、お客様が評価することで売る側から言うべきじゃないよねって見るたびに感じます。
30年程度以前の当時高級住宅街と言われた街は、外構にもお金を掛けています。当時で約350万円掛けましたでしょうか?ブロック塀は全てタイル張りで仕上げています。しかし、やはり古臭いという想いは湧いてきます。そうやって歩いていると、たまに、おっ!と感じる垢ぬけた建物があります。やっぱりこれがグローバルスタンダードだよなあ・・なんて思って一人で納得しています。
何十年かたったあとで、価値ある街として評価頂けるでしょうか?
都会と田舎
大阪や名古屋に行った際に、住宅街を見て都会と田舎、どっちに住むのがいいのか?とよく考えてしまいます。
都会の古い住宅街は、大体道路幅が5mくらいで敷地の面積は、恐らく25坪程度でしょうか・・3階建てに駐車場が1台分というのをよく見かけます。道路の側溝の蓋の上にはだいたいプランターか自転車が置いてあり、5m幅道路でも、有効では4m程度しかありません。本来は公道ですから、置いてはいけないのでしょうが、25坪の敷地面積ですと庭もなく、住民の皆さん暗黙の了解で置いているのが、実情のようです。
以前にも述べたカーブミラーも、あまり立っていません。車の保有台数が少ないから、あまり走らないというのもあるのでしょうか? カーブミラーがないとゆっくり走って、交差点では必ず目視するので、いいように感じます。
都会は交通の便がいいので、車は1台でいいのでしょうね。田舎ですと最低2台、まぁ一般的には3台~4台分の駐車場を確保していますね。
都会に住んでいる人は、とても今更田舎に住めないという意見の方が多いように感じます。田舎に住んでいる人は都会は遊びに行くのはいいけど、住むにはちょっと・・という方が多いようです。
高くて狭くて、でも便利のいい土地を買って、3階建てという高い建築費を払ってマイホームを建てて、税金も高いところで、しかし車は1台だけで住むのがいいのか、安くて広い土地に平屋など建てて、車をたくさん保有してゆったり住むのがいいのか‥どうなんでしょうか?
閲覧ありがとうございます。
久しぶりに書かせて頂きます。
意外に このコラムを読ませて頂きましたと仰って
いただくお客様が多く本当に有難く感じております。
頑張って書かないと、とは思うのですが、
なかなか整理できずにご無沙汰してしまっていま
す、が今後定期的に書いていきたいと考えています。
よろしくお願いいたします。
カーブミラー
日本のカーブミラーを作っている業者さんは、海外では仕事がないのではないかと考えます。世界に立っているカーブミラーより日本の方が多いようです。通勤時、立っている本数を数えていくと、5分くらいの間に30本くらいありました。
グーグルマップで見るとアメリカの住宅街は、カーブミラーなどありません。それだけ見通しがいいのです。
以前にも書きましたが、日本では大きな窓は南向きが当たり前ですが、アメリカでは、窓を南に取るより、街並みを重視して全く違う方角に大きな窓をとったりしています。
日本人はおもてなしや慎みなど和の心があると言われますが、こと不動産に関しては自分勝手で和の心など全くないようです。あえて言うと農家の皆さんだけは、少々自分の畑や田が減ろうが街が良くなればと道を広げることに前向きに協力されていると考えます。
東洋の国だからでしょうか?これだけ自宅を閉鎖的にしてカーブミラーを立てなければならない街を作ってきたことに対して日本人は真剣に反省しなければならないと思います。交差点の事故現場に出くわすと、大体垣根や塀があります。
団地開発の際に警察にも行き交差点について話してきますが、カーブミラーは死角になる部分があり、一旦停止しない場合が多く、逆に事故を起こしやすいと言って、カーブミラーに関しては否定的です。私も先日、夕暮れ時にカーブミラーを信じて曲がろうとすると、無灯火の車が来ていて危うく事故を起こすところでした。
一旦停止して目視することが一番安全だと言われますが私もその通りだと考えます。
団地開発では、見通しの良い交差点にするように工夫しますが、役所は立てろと言います。「警察は要らないというのに何故立てなければならないのか!」というと「後で自治会に言われて役所が立てる羽目になるので」と返ってきます。しかし自治会にカーブミラーの危険性や視界をよくする団地形成をきちんと説明すると、皆さん納得していただけます。
地震対策
最近地震が多いですね。
新しい年が明け、また一つ年を重ねていく寂しさがありますが、地球の歴史は46億年、1年なんて全く誤差の範囲だと慰めています。
これだけ研究が進んでも、地震予知に手も足も出ないというのは地球の自然現象を私たちが素直に受け入れなければならないということでしょうか。
地震対策でよく建築現場を見ていると、最近はほとんど下地にボードを張り、横揺れ対策をしています。
縦揺れは横揺れの1/3程度ですが、直下型ですと下からズトンときて、柱が引っこ抜かれて倒れることがあります。それを防ぐために基礎と柱を緊結させるホールダウン金物というものがありますが、現場を見ているとなんか少なく感じ、安いものだしもっと付けておいた方がいいのになあと思います。
柱の位置と合わせないといけないから面倒なのかな?などと勘ぐってしまいます。
よく広告に「震度7でも大丈夫」なんて書いていますが、そういうのをみると「この会社大丈夫か?」なんて思ってしまいます。
震度7は青天井でそれ以上はありませんからね。
人類の研究が進んでも精々300年程度、まだまだわからないことだらけで、どんな災害がくるのかわかりません。家を建ててしまってから対策するのは、費用が掛かり、いつ来るかわからないものなので億劫になってしまいます。新築時にしっかり対策してもらいたいと思います。
熱海の土石流
熱海の土石流現場を見てきました。手を合わせた後、屋根瓦に付着して残っている土を見ると灰色っぽく、またトラックのタイヤが引いてくる道路の土も灰色ぽいのをみて、やはり火山灰だろうなぁ、箱根の山から降ってきたのだろうか?なんて想像していました。
熱海の地形は南に海が広がり、北は傾斜のきつい山です。「じゃあどこに建てる場所かあるんだ!」と聞かれたら、どこも傾斜地で建てる場所がありません。中には老朽化で屋根に穴が開いている建物もあるのですが、壊そうにも機械が入る場所もありません。
現場付近は、調べると元々土石流の危険が高い場所で、火山灰の堆積であればそこに重たいもの(盛土)を乗せると、滑っていくのは容易に想像できます。数年前に広島市で起った土石流の場所の地層は、真砂土でこれも滑りやすい地層です。
熱海も広島市もどちらにも共通しているのは、滑りやすい地層であることと、「じゃあどこに建てる場所があるんだ!」というほど、周囲に建てられる場所がないということだろうなぁと、ふと思いました。
看板
実際にお店の看板を見て入店する人の割合はどれだけいるのでしょうか?
店の存在を認知させる効果は大きいと思うのですが。
伊勢市では景観法に基づいて独自の景観条例を定めています。
二見旅館街とおはらい街以外はさほど厳しくない一般地域です。
しかし景観法と言いながら看板に関しては何も規制がありません。
この一般地域をさらに細分化して各ゾーンに分け、規定を読むと努力目標として色々書いています。
しかし規制するものでなく曖昧な努力目標であり、これなら定める必要もなく、それより看板と電柱が問題ではないかと行政に行った際よく主張していますがそれは県の仕事ですと跳ね返されます。
私は仕事帰りにほぼ毎日あるところに寄り汗を流しているのですが、帰る際、国道に出る手前に飲食店の野立て看板がありそれが視界を遮り、ゆっくり見えるところまで徐行していると反対側の歩道から、歩行者や自転車が来て、ひやっとすることが度々あります。暗いので歩行者とかに気づかないのです。
野立て看板の店の店員もここから出るのに邪魔だと思わないのだろうかと思ってしまいます。
ガソリンスタンドなどでも、価格表示の看板やのぼり旗が邪魔で見通しが悪い店がたまにあります。
看板を立てるお店は、まずお客様の安全面を考えて欲しいですね。
交差点
先日 片方一旦停止標識のある交差点で、大きな事故現場を見ました。
車の破損状況からしても、お互いかなりのスピードだったと推察されます。
その角地は新築の家で角の2方向を背丈以上の構造物(壁)が道路の際に構築されていました。
正直、このような状況を見ると苛立ちを覚えます。
誰に対してなんでしょう?建築業者・外構業者・行政になんでしょうね。
お客様は解らないことが多くまあ素人でしょうから、どういった状況になるのか説明して回避させるのも重要な責務です。
まずは一旦停止しない運転者が悪いのですが、コンビニに車が突っ込む状況が頻発する中、いくら自分の土地で、構造物を立てるのは自由といっても、このような事故が起こるのは容易に推察されます。この構造物がある限り今回一回限りではないでしょう。
家の中を見られたくない気持ちはわかりますが、ミラーカーテンや遮熱のガラスで見えにくくする工夫は出来ます。
以前は、道路の際に高いブロックや垣根を作るのが主流で、それが今も残っていて本当に見通しの悪い交差点が多いです。仕事で行政や警察に行ったとき、そのような改善できる条例とかを提案するのですが、自由という言葉を盾に、やる気がありません。もし小さな子供が被害に遭うとか想像すると暴言を吐きたくなります。特にこれから家を新築される方で角地の方には配慮頂きたいものです。
道路からの高低差
知人からの相談で、知り合いの人が土地を買ってくれないかと言われたので、考えたいので一度見てくれと言われました。かつては坪40万程度した住宅団地の一角です。
見に行くと、道路から約2mくらい土地が上がっており、コンクリートの掘り込み車庫が1台分残っています。結論は「買わない方がいい」で終わりましたが、なぜこのような団地を作ってしまったのだろうとその団地を散歩してみました。
掘り込みの車庫はこの土地だけでなく、半分くらいの区画にはついています。道路には、路上駐車が目立ち、住人の人は もう一台分作ろうと思っても、お金がかかって無理だと言っていました。
道路より土地が背丈くらい高いと、もう1台車庫を作ろうとしても、隣地に影響を与え、出来ない場合もあります。
一昔前までは、とにかく自分の建てる土地は土を盛って隣より高くするような感覚がありました。「なぜ土地を上げたいのですか?」と聞くと「見下ろされているという気分になるのが嫌だから」といった答えが返ってきました。
散歩しながら掘り込み車庫を作るお金で、造成方法を変えていれば、現在でも高級住宅街として地価もこんなに下がらなかっただろうに、なんて思いました。
10年以上前から、そのうち電気自動車に代わってくるからとの予想で、新築の家の外部には電源プラグを全て付けましたが、未だに活用される時期は来ません。なかなか将来の予想は難しいですが、「今さえ良くば」ではなくてこうなるであろうと思うことで出来ることはやっておくべきだと思います。